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shoの超音波エコー論文めも

このブログではUS(超音波エコー)に関する論文を中心に紹介していきます。また、自分で撮影したエコー画像も添付していきます。

小円筋上部筋束と下部筋束のエコーについて

<論文>

福吉正樹・他:Shear wave elastgraphyよりみた小円筋上部筋束と下部筋束の機能的特性.日整超会誌28(1):16-21.2016

 

<なぜこの論文を選んだか>

小円筋の上部筋束と下部筋束がエコーで見えるのか興味があった。

また、上部・下部筋束それぞれの機能特性について知りたかった。

 

<概要>

○目的

Shear wave elastgraphyを用いて小円筋上部筋束と下部筋束の機能的特性と臨床的意義について検討すること。

○方法

健常成人30名60肩

超音波画像診断装置を用いて小円筋上部・下部筋束の長軸像を描出した。

計測肢位:安静下垂位、肩関節30度屈曲最大内旋位、60°屈曲最大内旋位、90°屈曲最大内旋位

関節窩レベルで組織弾性を弾性係数にて定量化した。

 

○結果:

 年齢による組織弾性に違いはなし

上部筋束:60°屈曲最大内旋位で最大(p<0.001)

下部筋束:90°屈曲最大内旋位で最大(p<0.001)

<コメント>

小円筋の伸張性を評価する場合、今回の研究結果を加味した評価が必要。

小円筋には個体差がある(欠損例や非常に小さい例など)という報告もあり、注意深い観察が必要であると考えられる。

 

sho'sめも

小円筋上部筋束と下部筋束について

上部筋束は上腕骨大結節のInferior facetに付着

下部筋束は上腕骨外科頚に付着